オーディオメーカーのEarFunからめちゃくちゃ完成度が高いイヤホンが発売されましたよ!
それがこちら。EarFun Air Pro3です。
1万円以下という価格帯ながらも、
- マルチポイント
- アクティブノイズキャンセリング
- aptX Adaptive対応
- Bluetooth 5.3対応
- ゲームモード(低遅延モード)
- ワイヤレス充電
- LE Audio対応(今後のアップデートで予定)
- 専用アプリ
と欲しい機能がほぼ入ってます。特にこの価格帯でマルチポイントにも対応しているのがすごい。相変わらずのコスパの高さ。
そして肝心の音質も旧機種と比べてもめちゃくちゃ進化してます。低音がズンズン響いてくれるので、没入感と重厚感が半端ない!
当ブログではいままで数多くのEarFunのワイヤレスイヤホンをレビューしてきましたが、EarFun史上最高の完成度といっても過言ではないかも。
というわけでEarFun Air Pro3のレビューです。実際に使ってみて、良い点悪い点を正直に書いていくので購入の際の参考にしてくださいませ。
本記事はメーカー様より商品を提供いただき作成しております。
EarFun Air Pro3のスペックと特徴
重量 | イヤホン(1個):約5g イヤホン&ケース込み:約52g |
ケースサイズ | 60 x 50 x 30 mm |
対応コーデック | aptX Adaptive、LC3(今後のアップデートで対応予定)、SBC、AAC |
Bluetooth SOC | QCC3071 |
Bluetooth | 5.3 |
最大通信距離 | 15m |
防水規格 | ipx5防水 |
連続使用時間 | ANCオン時:最大7時間 ANCオフ時:最大9時間 充電ケース込み:最大45時間 |
イヤホンの充電時間 | 1時間 |
ケースの充電時間 | 2時間(USB-C経由) 3.5時間(ワイヤレス充電) |
急速充電 | ○(10分の充電で2時間使用可能) |
ワイヤレス充電 | ○ |
ANC | ○(-43dB) |
マルチポイント接続 | ○ |
外音取り込みモード | ○ |
ゲーム(低遅延)モード | ○ |
片耳使用 | ○ |
装着検出 | X |
専用アプリ | ○ イコライザ モード切り替え キーカスタマイズ ファームウェアのアップデート |
メーカー保証 | 18ヶ月 |
EarFunの営業担当の方曰くEarFun史上最高峰作品と言える傑作とのこと。
確かに目立った欠点やデメリットが本当に少ないイヤホンですね。
あえてイマイチな点をあげるなら装着検出機能がない点くらい。
音質もとても良く、1万円以下のワイヤレスイヤホンのなかでは間違いのない製品でしょう。
EarFun Air Pro3の機能と特徴
マルチポイント対応
2台のデバイスと同時接続できる「マルチポイント」に対応しています。
例えばスマホとタブレットでわざわざ切り替えることなく使えます。
この価格帯でマルチポイントまで対応しているのはなかなか珍しい。
同クラス帯最高クラスのノイキャン性能
ANC(アンチノイズキャンセリング)搭載!
同クラス帯としてはトップクラスのANC-43dBのノイズを低減してくれます。
専用アプリ対応!
専用アプリ「EarFun Audio」に対応!
「キーカスタマイズ」や「イコライザ設定」、「ノイキャンなどのモード切替」が可能です。
ワイヤレス充電や急速充電に対応
ワイヤレス充電や急速充電にも対応しています。
連続使用時間は最大9時間。
ケースと合わせると最大45時間の連続再生が可能です。
また10分の充電で2時間の音楽再生が可能な急速充電にも対応しています。
aptX AdaptivやLC3に対応!
SBC、AACはもちろんのこと高音質、低遅延、高安定性を兼ね備えたコーデックaptX Adaptiveにも対応しています。
さらに今後のアップデートでLC3コーデックにも対応予定です。
※LDACには非対応なのでその点だけ注意
IPX5等級の防水性能
IPX5の防滴性能を搭載しています。
突然の雨はもちろんのこと、トレーニング中の汗やシャワーなどを気にすることなく使えます。
低遅延モード(ゲームモード)搭載
低遅延モード(ゲームモード)搭載!
遅延を抑えることができるので、音ズレが極めて少なくゲームが楽しめます!
外音取り込みモード搭載
外音取り込みモード搭載
外をの音取り込みながら音楽を聞くことができるモードです。
運動中や仕事中など完全に音を塞ぎたくない方に重宝する機能です。
片耳使用可能
設定不要で片耳だけでの使用が可能です!
30日の返金保証&18ヶ月のメーカー保証付き
EarFun製品は30日の返金保証と18ヶ月のメーカー保証が標準でついてきます。
万が一、商品に不備や不具合があった場合は、無料で交換・返金・返品してくれます。
まずEarFun Air Pro3を使った総評
ついにEarFunが「出し惜しみなく本気を出してきた」というようなワイヤレスイヤホンですね。
というのも過去のEarFunのワイヤレスイヤホンにありがちだった「この機能はあるけど、あの機能がない」みたいな不満がAir Pro3にはほとんどありません。
唯一、装着検出機能こそありませんが、それ以外は本当に全部入ってます。
やはりこの価格帯でマルチポイントが入っているのは大きいなぁ。この機能があるとないとで、使い勝手が大きく変わりますからね。
また、ANC(アンチノイズキャンセリング)も旧機種と比べて明らかに別物。ノイズのカット率が一瞬でわかるレベルで大きく向上しました。
そして肝心の音質!かなり低音が強めの味付けですが、安っぽい感じはまったくなく、音に広がりと重厚さがあります。没入感が半端ない。ANCと合わせることでより曲の世界に浸れます。
EarFun Air Pro3は様々な用途にオールマイティに使える「とりあえずこれ買っとけな一台」と言えるでしょう。
- ゲームモードがあるから「ゲーム用のイヤホン」としても。
- 外音取り込み機能かつIPX5防水があるので「運動中のイヤホン」としても。
- ノイキャンがあるので「通勤・通学」や「勉強中」のイヤホンとしても。
- マルチポイント対応なので「2台のデバイスでイヤホンを使い分けたい方」も。
「装着検出機能がどうしてもほしい!」という方以外のすべての方におすすめできるとワイヤレスイヤホンだと思います。
EarFun Air Pro 3のデザインと付属品をチェック
それでは本体及び付属品をを見ていきましょう。
付属品がこちら。
- イヤホン本体
- 充電ケース
- イヤーチップ(XS・S・M・L)
- USB-Cケーブル
- 説明書(日本語対応)
- 保証カード
- 綿棒(清掃用)
イヤーピースは本体に最初から付いている分と合わせてXS・S・M・Lの4種類付属しています。
フィット感も良好!長時間つけてもつかれにくい形状です
EarFun Air Pro3のイヤホンのデザインをチェック!
まずはイヤホン本体のデザインから見ていきましょう。
外側は薄いグレーっぽい色合いで質感はマット。この部分はタッチセンサーなどで頻繁に触る部分なのでマットな質感のほうが指紋が目立たないのでグッド。
逆に耳に入れる側はかなり光沢があります。個人的にはマットな質感のほうが好きですが、これはこれであり。
指紋が若干目立ちますが、どうせ見えない部分だし気になりません。
手に持つとこんな感じです。大きすぎず小さすぎず丁度よい大きさですね。
一円玉と比較するとこの通り。
EarFun Air Pro3の充電ケースは卵型。
こちらが充電ケース。サイズは約60 x 50 x 30 mmとコンパクトです。角が丸くなっているので手に馴染みやすい。なんとなく黒い石鹸っぽい。
もちろん磁石内臓なのでパカッと収まります。
背面にはUSB-Cポートがついてます。
EarFun Air Pro 3本体とケースの重量をチェック
イヤホン本体の重さは2個で10g。充電ケースはイヤホン込みで約52.7g。
- イヤホン本体(1個):約5.15g
- 本体&ケース:約52.7g
重量も問題なし。
EarFun Air Pro3の音質にビビった!
EarFun Air Pro3の音質はおそらくEarFun史上一番だと思います。
EarFunの旧機種とも色々と聴き比べてみましたが、明らかに音質の向上が感じられましたよ。
いままでEarFunのイヤホンバランス重視と言うか、全体的にあっさりめな味付けだったように思うのですが、今回は低音重視な重厚感ある音を楽しめます。
安い価格帯なイヤホンにありがちな「軽めな」音質ではなく、耳馴染みのよい中低音と重低音のバランスがよく、今までとは没入感が段違いといった感じ。音が変につぶれることもなく、解像度も高いです。
低音が強めなので、好みは分かれるとは思います
高音質、低遅延、高安定性のaptX Adaptiveにも対応していますし、今後のアップデートでLE Audioにも対応予定なのも嬉しい。ただLDACには非対応なので、その点だけ注意してくださいませ。
この価格帯でこの音質ならほとんどの方から不満はでないでしょう。
もちろんアプリでイコライザをいじれるので、低音を弱めたり、高音を強くしたりみたいな調整も可能です。
EarFun Air Pro3はバッテリー持ちがよい!
バッテリー周りを見ていきましょう。
連続再生時間はケース込みで45時間
EarFun Air Pro3のバッテリー持ち時間はケース込みで最大45時間。イヤホン単体でも最大9時間とかなり持つ方ですね。ノイキャンをオンにすると最大7時間になりますが、必要十分でしょう。
- ANCオン時:最大7時間
- ANCオフ時:最大9時間
- 充電ケース込み:最大45時間
充電時間をチェック!
イヤホンは付属のケースに入れて蓋をするだけで充電されます。満充電まで1時間ほどと早い。
また急速充電にも対応しており10分の充電で2時間の音楽再生が可能になるなど、バッテリー周りは不満が一切ありません。もちろんワイヤレス充電にも対応しております。
- イヤホンの充電時間:1時間
※10分の充電で約2時間の音楽再生が可能な急速充電にも対応!
- 充電ケースの充電時間(USB-C):2時間
- 充電ケースの充電時間(ワイヤレス):2.5時間
バッテリー周りに不満は一切なし!
EarFun Air Pro3はマルチポイント対応なのが最高
EarFun Air Pro3はこの価格帯なのにマルチポイントに対応しているのが嬉しいところです。
マルチポイントとは2台の端末と同時に接続できる機能のことです。
今までスマホとタブレットでイヤホンを使い分けていた方や、端末を変えるたびに一々設定しなおしていた方も、この機能があればイヤホンが一台で済んでしまうということですね。
Bluetooth5.3ということもあってか切替も極めてスムーズ。私はスマホとタブレットを頻繁に使い分けているので、この機能はもはや欠かせません。
専用アプリに対応でキーカスタマイズなど様々な調整ができる!
EarFun Air Pro3はEarFun専用アプリに対応しキーカスタマイズやイコライザの設定が可能です。
EarFun Audio
無料posted withアプリーチ
シンプルな設計なので迷うことなく使えるアプリです
EarFunの専用アプリでできることをチェック!
EarFunの専用アプリでできることを紹介していきましょう。
- イコライザーの設定
- モード切替(ANC、外音取り込み、ノーマルモード)
- ゲームモードのオン・オフ
- キーカスタマイズ
- ファームウェアのアップデート
- チュートリアルや装着方法の閲覧
ダッシュボード
こちらがいわゆるダッシュボード。タップ一つでモードの切替やゲームモードのオンオフが可能です。
イコライザー設定
こちらがイコライザー設定画面。最初から4つのプリセットが入っているので、簡単に好みの音質に変えられます。もちろん自分で細かい調整も可能となっています。
キーのカスタマイズ
キーのカスタマイズも細かく設定可能です。
自分の使いやすい設定に簡単にできますよ。また操作によって若干カスタマイズできる項目に違いがあります。
カスタマイズの項目をよくみると【ノイズキャンセルモード切り替え】と【ノイズキャンセル カスタマイズ】の2つがあるので「これなにが違うの?」と疑問に思った方もいらっしゃるでしょう。
・ノイズキャンセルモード切替は、押すたびに「ノイキャンモード→外音取込み→ノーマル」とモードを順番に切り替えられる機能です。
・ノイズキャンカスタマイズは不要なモードを外すことができる機能です。例えば下の画像のように外音取込みのチェックを外すと、「ノイキャン→ノーマル→ノイキャン」となり操作しても外音モードになりません。
操作方法ってイヤホンメーカーごとに違っていたりするので、複数のイヤホンを使い分けたいとき面倒なんですよね。こういったカスタマイズ機能があれば、全部のイヤホンを同じ操作に統一できるのでめちゃくちゃ使い勝手が向上します。
EarFun Audio
無料posted withアプリーチ
EarFun Air Pro3の操作性はどう?
EarFun Air Pro3は下記画像の赤枠を軽く指でタッチすることで各種操作が可能です。
操作性や精度もかなり良好。というのもタップする部分が若干凹んでいるので、タップしやすいんですよね。
唯一トリプルタップだけは若干コツがいりますがこれは慣れですね。赤枠のところを「ぽん、ぽん、ぽん」とリズムよくタッチすれば問題なく認識してくれます。
音楽に関する操作は細かくカスタマイズが可能となっていますが、参考までに初期設定を載せておきますね。
音楽操作(カスタマイズ可)
再生/一時停止 | L or Rを2回タップする |
曲送り | Rを3回タップする |
曲戻し | Lを3回タップする |
音量UP | Rを1回タップする |
音量DOWN | Lを1回タップする |
ノイキャン・外音・ノーマル切替 | Lを2秒間長押し |
音声アシスタントの起動 | Rを2秒間タップ&ホールド |
ハンズフリー操作(カスタマイズ不可)
電話を受ける/切る | L or Rをダブルタップ |
着信拒否 | L or Rを2秒間タッチ&ホールド |
2つの通話に応答・転送 | L or Rを3回タップする |
※タップ&ホールドとはいわゆる「長押し」のことです。
EarFun Air Pro3のノイズキャンセリングの実力をチェック!
EarFun Air Pro3は業界トップクラスの-43dBのANC(アクティブノイズキャンセリング)を搭載しています。
こちらに関しても旧機種と比べて確かな向上を感じます。
例えばエアコンや扇風機の風切り音は9割型ノイズをカットしてくれますし、食洗機のジャブジャブしたようなあのうるさい音もバッチリカットしてくれました。飛行機が上空を飛ぶときの「ブオオオーン」みたいな音もほぼほぼカットしてくれます。
また旧機種だとANCをオンにしても、耳に入ってくる風切り音を防ぐことができなかったのですが、今回はその点もバッチリ。旧機種とは別物の「静寂感」を味わえました。
ANCをずっとつけてからイヤホンを外すと、人はなんて雑音が多い世界で生きてるんだと驚愕しますよね。ANCあるある!
一方、スリッパでフローリングを歩く音やキーボードをカチャカチャするような音はそこまでカットしてくれなかったので、音によって向き不向きはありますね。
また、人間の声に関してもあと一歩といった感じ。それでも10がマックスだとすると3~4くらいには落としてくれます。糸でんわ越しに声を聞く感じに似てるでしょうか。
それでも旧機種だと人間の声はほぼカットしてくれなかったので大きな進化です。
ホワイトノイズは耳を澄ませば若干聞こえますね。けれどほとんど気にならないレベル。
本機のANCは1万円以下ということを考えると十分すぎる性能です。むしろ街中で使っているとロードノイズなどの環境音が聞こえなくなるので危険を感じるレベル。
車や人通りが多いところではなるべく外音取込みモードかノーマルモードを使いましょう
数万円以上する高級機にはさすがに一歩及ばないものの、性能的に大分迫ってきている印象です。ほんとイヤホンの進化のスピード早すぎです。
EarFun Air Pro3の外音取込みモードを試してみる
外音取り込みモードとは、周囲の環境音を取り込んで聞き取りやすくしてくれる機能です。
もちろん外のノイズや風切音などをあらかた拾ってしまうので、相対的に音質は落ちますが、「電話を待っているときや車通り多い場所を歩いているときなど、周りの音を聞きながら音楽を聞きたい」なんて方には便利な機能です。
なんだかんだノイズを拾ってしまうので、私はあまり使わない機能ではあります
EarFun Air Pro3はゲームモードあります!
EarFun Air Pro3のすごいことろはゲームモードまで搭載している点です。マルチポイントにノイキャンにゲームモードまで本当に全部入り!
私はこのゲームモードかなり多様するんですよね。夜な夜な子供寝静まってからパソコンやタブレットでゲームをするときに使っています( ̄ー ̄)
Bluetoothの性質上遅延をゼロにすることは不可能ですが、ゲームモードをオンにすることで人間の体感では判別が難しいレベルで音ズレが解消されます。
EarFun Air Pro3は約55msの低遅延!これもクラストップレベルです。
試しにタブレットでテニスゲームをプレイしてみましたが、通常モードだとラケットがボールに当たってからワンテンポあって音が聞こえるのですが、ゲームモードをオンにするとラケットにボールが当たったとほぼ同時に音が聞こえます。体感で遅延を感じないレベルになりました。
ちなみにゲームモードは標準ではタップ操作に割り振られていないので、アプリからオンにするか、キーカスタマイズで設定するようにしましょう。
私は右のトリプルタップにゲームモードを割り振っています
ゲームモード時はバッテリーの消耗が早くなり、通信距離も短くなるので、音楽を聞く際などはオフにすることをオススメ致します。
EarFun Air Pro3のレビューまとめ
にしてもワイヤレスイヤホンも群雄割拠の時代が続いておりますね。次から次へと新製品が出ているので「一体どれを選べばいいのか分からん」という悲鳴が聞こえてきそうな昨今です。
そんな中、満を持して登場したEarFun Air Pro3はメーカーの本気を強く感じる素晴らしい製品でした。
マルチポイントやゲームモードまで搭載し、かつこの音質で1万円以下というのは、群を抜いたコスパの良さです。
EarFun Air Pro3はこんな人におすすめ!
- ゲームモードがあるから「ゲーム用」としても。
- 外音取り込み機能かつIPX5防水があるので「運動中」にも。
- ノイキャンがあるので「通勤・通学」や「勉強中」のお供としても。
- マルチポイント対応なので「2台のデバイスでイヤホンを使い分けたい方」も。
欠点も少なく、使う人を選ばないオールマイティなワイヤレスイヤホンではないでしょうか。
個人的にも使っていてかなり満足度が高かったです。最初の一台としても、メイン使いの本命イヤホンとしてもおすすめできます。
皆様も気になる方はぜひチェックしてみてくださいませ。
めちゃくちゃ売れているのか執筆当時Amazonで品切れになってました