評価:65点!(100点満点中)
映画メイズランナーを見てきたので感想を書きたいと思います。ネタバレは極力さけていますが、自然と漏れでているかもしれません。まっさらな状態で映画を見たい人は、読まずに映画館にGO!
あらすじ
そびえ立つ壁や毎晩変化する構造を持つ謎の巨大迷路に月に1度、自分の名前以外何も覚えていないランナーが送り込まれてくる。やがて団結し始めた彼らは迷路の仕組みを調査し脱出法を見いだそうとするが、迷路の扉が閉まる夜までに帰還しないと命の保証はない。生き残りを懸け巨大迷路に隠された謎を解き明かそうとするランナーたちの運命は……。
三行で感想を言ってみる!
突っ込みどころは満載だけど、ハラハラドキドキで楽しい!
冒頭から謎が多く、展開も早いのでジェットコースターのように飽きさせません。
不満点をいうなら、もう少し迷路のギミックなどで工夫して欲しかった。
登場人物は皆ティーンネイジャー!9割男!
この映画は迷路の中で右往左往するシーンよりも、「少年たちの確執とグループ間の対立」のほうに時間を多くさかれています。ある意味青春映画のようでもあります。
なにせ、登場人物の9割が男性。しかもティーンネイジャー。なんとなく男子校を想像させますね。イケメンが揃っているので、女性の皆さんは見ていて目の保養になるかもしれません(笑)
キャラクターは皆たっており、特にミンホ役のキー・ホン・リーというアジア人の青年はとても好演しています。迷宮脱出におけるキーマンは主人公ではなく、間違いなくアジア人の彼。ネタバレは避けますが、すごすぎ!迷路に熟知しています(笑)
ただグループ間の対立や確執は正直ありきたり。というか、ハリウッド映画にはこのパターンしかないのかと思ってしまうほど既視感有りの展開。
主人公がいて、主人公を面白いと思ってない奴がいて、みたいなよくある構図ですよ。ハリウッドの脚本の教科書にでも書いてあるんでしょうかね、この設定。面白いからいいんですけどね。
迷路を出たり入ったリする映画
はい。私見る前は勝手に『CUBE』のような映画を期待していたんですよ。知略の限りを尽くして、迷路を脱出していくみたいな。
でも『CUBE』とは全然違いました。
迷路にあまり入らないんですよね。いや、入るんですが、出たり入ったりする(笑)基本的に迷路は夜じゃなければ危険じゃないので、日中の間に探索して戻ってくればいいわけです。
少年たちは四方が壁に囲まれただだっ広い平原みたいなところに閉じ込められています。そこから抜け出すためには迷路を攻略しなくてはいけないわけです。
しかし、その平原での生活がそれなりに安全で快適なため「ココが俺たちの家だ。脱出はやめよう」なんてことを言う奴もいる始末。
いやいや。いいから早く迷路には入れと。迷路で迷ったり右往左往したりするのが見たいんだと。
純粋な迷路でのサバイバル映画を期待していた私としてはそのあたりの展開は少々肩すかしでした。
迷路探索はそれなりにドキドキするが……
迷路探索のパートはそれなりに緊張感が有ります。ハラハラ・ドキドキのシーンの連続!手に汗握ります!
でもこれって迷路のつくりやギミックにハラハラするって感じではないんですよね。
ネタバレになるので多くは語りませんが、迷路にドキドキするのではなく、迷路以外の「何か」にドキドキする感じです。
というか迷路なのに道に迷うシーンすらほとんどないのはどういうことだ!
後半にいたってはただのパニックムービーと化しています。うーむ。いや、面白いんだけどね。
正直もう少し迷路の構造やギミックでドキドキさせてほしかったというのが本音です。
残酷なシーンはそれなりにありますが、直接的な描写や血が飛び散るシーンは少ないので、そこまで身構えずに見ることが出来ると思います。
まとめ
不満はありますし、突っ込みどころは満載ですが、設定の荒唐無稽さが、ここまで飛び抜けていると逆に面白いですね。
映画館でみるならこういった作品じゃないとね。
見てる間はハラハラドキドキさせてくれるし、多くの謎がストーリーをけん引してくれるので、全く退屈はしませんよ。
3部作が前提の作りなので今作だけでは謎の全てが解明されるわけではありません。ある程度の決着はつきますが、正直全然すっきりしない(笑)それについては次回作に期待したいところ。
エンドロールの後に次回作の予告編が流れるので、最後まで席を立たないことをオススメいたします。う~む。次回作の予告編を見る限り「迷路」とかあまり関係なくなってる気がする(笑)
「メイズ・ランナー2」は2015年9月18日に全米で公開されます。